かうんせりんぐ

 カウンセラーというか,臨床心理士になりたいわけじゃないと言えばうそになるのかもしれない.けれども一方で精神療法についてくるイデオロギー的なものに辟易してるのも事実で,そういうものが嫌になったひとが薬物以外で向かう先がラカン派なのかもしれないとふと思う.精神分析精神分析イデオロギーにまみれているのは事実だけど,精神分析は少なくとも,自らの立ち位置に自覚的な方法で,簡単に取れるカウンセラーの民間資格をみんなが取りたがっている状況のおぞましさを批判できるだけの思想性がある.ともあれ心理学やカウンセラーに対する憧れというのはこの時代の症候のひとつで,僕もその病を分有していることは確かなことだ.じゃあ僕は,本当のところ何になりたいのか.何者にもなりたくないのだけど,何者かにならないといけない.とりあえずお金が欲しい.それから公園で朝から夜まで本を読んでいるだけの存在になりたい.