ミーハーサブカル人文思想系と軽く会話するためのブックガイド的な何か
小さいころ,世の中のインテリというのはみな人文書を読むものだと思ってたのだけど,後になって,どうやらそうじゃないらしいとゆことに気がついた.僕は趣味で人文書を読んでるだけだけど,人文書を読まない人に自分ならどんな本を勧めるかと訊かれると,たぶん以下の5冊を挙げると思う:
1) 哲学マップ
- 作者: 貫成人
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/07/06
- メディア: 新書
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2) 文学とは何か
- 作者: テリー・イーグルトン,大橋洋一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/08/20
- メディア: 文庫
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3) 動物化するポストモダン
動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)
- 作者: 東浩紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/11/20
- メディア: 新書
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4) 別のしかたで
- 作者: 千葉雅也
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2014/07/19
- メディア: 単行本
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5) 資本主義が嫌いな人のための経済学
- 作者: ジョセフ・ヒース,栗原百代
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2012/02/09
- メディア: 単行本
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僕が人文書の読者になったのはポストモダン思想がきっかけだったから,そっち系中心のセレクションにはなってるけれども,読書経験があまりないひとでもちょっと頑張れば読み通せる本を,できるだけ変なバイアスが入らないように選んだつもりだ.で,なんでこんなところに,どこにもあるようなブックガイド的なものをいちいち書いたのかとゆと,僕は自分の意見を瞬発的に述べるのが苦手で,どこかで整理しておかないと,何も言えなくなってしまうからだ(現にこの前もすきな作家の名前を訊かれて答えるのにひどく時間を費やしてしまった).このリストに欠点があるとすれば,(大文字の)政治思想が入ってないことと,日本や英米系の思想や,古典的な哲学をほとんど無視してることが挙げられるだろうけど,僕としては,とりあえず上の5冊を読めばそこそこミーハー人文思想系的な知性が身に着くんじゃないかと思っている.